ブログ|みはる矯正・歯科医院

  • 予約制
  • 各種保険取扱
  • 大岡山駅・みはる矯正・歯科医院・電話
  • メニュー
  • 大岡山駅・みはる矯正・歯科医院・診療日・診療時間

    ●診療時間

    診療時間
    10:00~13:00 - - -
    14:00~18:00 - -
    ○ 14:00~19:00 ◎ 矯正診療※午前か午後どちらか(変動します)
    休診日 水曜午前・木曜・祝日 (日曜は午前か午後で変動)
〒145-0062 東京都大田区北千束3-25-13服部ビル2F
  • アーカイブ

  • カテゴリー

歯科臨床における東洋医学の活用法とは?

2020年8月15日

平成28年度改訂版「歯学教育モデル・コア・カリキュラム」に「和漢薬を含む」という文言が入りました。

(表)このことは多様化する現代医学の中で、われわれ歯科医師が漢方薬に対して知識を問われる時代が到来した、といえます。

さらには、漢方治療を運用していくうえで必須となる東洋医学的な診断理論の理解も、そこには含まれてくることを意味します。

本連載では東洋医学の歯科的な実践運用のための基本理論、そして応用方法の“イロハ”をお伝えし、東洋医学の深淵へ誘い、その奥深さを連載を通じて感じていただけば幸いです。

イ)鍼灸治療とは?漢方治療とは?

1)鍼灸治療

鍼治療と灸治療を合わせて「鍼灸治療」と呼んでいます。鍼治療とは、細い金属の鍼をを使う鍼術による治療法のことです。

灸治療とは、もぐさなどを燃やして行う灸術による治療法のことです。

いずれも中国で生まれた方法で、その歴史は古く、およそ2000年前の『霊柩』という書物にも登場します。

現在では、科学的なデータも蓄積され、エビデンスをもった治療法として、中国、日本、韓国などのアジアだけでなく、欧米でも行われています。

人の身体は、ある部位に外部から刺激を与えると、反射的にそこを守ろうとしたり、異常な状態を元に戻そうとする性質があります。

そのような身体が元々もっている自然治癒能力を利用して、鍼や燃焼したもぐさを用い、身体の表面に刺激を与えることで病状を改善し、病気を予防しようとするのが鍼灸治療なのです。

 

特に、ツボ(経穴)への刺激は、経絡(ツボとツボを結びつらねる道)を通じてそこに繋がる臓腑た気・血・津液(体内の水分)などの変調を整える作用があるうえに、さまざまな病気の改善や予防に効果があると言われています。

鍼治療には、疲労が蓄積し、緊張している筋肉を緩め、筋肉痛などの緩和にも効果があります。

そして、灸は身体を深部から温め、冷え性の改善などにも効果を発揮し、血液循環効果を助けます。

鍼治療、灸治療、それぞれでも効果がありますが、組み合わせて用いることでさらなる効果を発揮します。

2)漢方治療

漢方治療とは、東洋医学の治療薬である漢方薬を使った治療法です。

鍼灸治療と並ぶ、東洋医学における代表的な治療法の1つです。

漢方薬は、自然界にある植物の葉、根、樹木の皮、種子、果実、あるいは動物の骨、肉、皮、鉱物などから作られた生薬をいくつも組み合わせたものです。

日本で手に入る生薬は、およそ350種類もあるとされています。

漢方薬は本来、煎じて服用するものですが、今日では手軽に服用することができ、携帯にも便利なエキス剤が普及しています。

漢方薬は、服用すると六腑で消化され、五臓で作用します。漢方薬を服用するとそこに含まれる複数の生薬は、互いに協調して作用を高め合ったり、副作用を抑えたり、効率よく有効性が働くように配合されています。

ロ)なぜ、いま東洋医学なのか

がん、心疾患、脳血管疾患(三大生活習慣病)による死亡者の割合は50年前と比べて1.7倍(人口10万人対)にもなり、なかでもがんは3.8倍(2014年)にも増えています。

これらは、食生活や飲酒・喫煙などの生活習慣の改善で発症率を下げることができる病気であるため、大切なのは“予防”ということになります。現代医学の軸足も“治療医学”から“予防医学”へと移りつつあります。

東洋医学には“未病”という発症していない状態を言葉と、それを治す“未病治”があります。

多くの重大疾患を予防するためには、ただ単に西洋から東洋へとパラダイムシフトするのではなく、異なる視点での価値観も取り入れる必要があると思います。

そこで、いまこそ東洋医学が必要とされているのです。

ハ)鍼灸治療と漢方治療のそれぞれの応用について

鍼灸治療は東洋医学の中心的な治療法ですが、西洋学的な考え方も取り入れながら行われています。

鍼や灸の刺激は、感覚神経を刺激し、中枢神経内に内因性オピオイドを放出させ、痛みを伝達する神経の興奮をブロックします。

また、神経刺激を介して血行を促し、痛みの原因となっている物質を取り除いてくれる働きもわかっています。

鍼灸治療で用いるツボを決める時も、異常がある部位の周辺や経路を診る東洋医学的なアプローチと、異常に関連する神経や筋肉まで診る西洋医学的アプローチを融合させることで、より効果の高い取穴(ツボの位置を見つけること)と、それに伴う治療効果を期待できます。

また、鍼を刺入する際も、神経や血管、その他の部位を傷つけてしまうような事故を防止するうえで、西洋医学的知識は大いに役立ちます。

漢方薬では、東洋と西洋で“病気”の捉え方が異なるため、処方の仕方も異なります。

西洋医学では基本は疾患ごとに使用する薬が決まっていますが、漢方薬の場合は同じ疾患であっても処方が異なることがあります。

反対に、異なる疾患であっても処方が同じこともあります。

たとえば葛根湯は、風邪や肩こりだけでなく、神経痛の場合にも処方されます。また、患者の体質や季節によって処方が変わってくることもあります。

次回からは、それぞれの臨床応用やその注意事項について解説を進めていきます。

 
大岡山駅・みはる矯正・歯科医院・PAGETOP